11.OPC減らし隊(大分工業高専)

「基盤材料コンクリートで持続可能な社会を目指す」

人々の現代的な生活を支える基盤材料であるコンクリートの原料となるセメント製造では,石灰石を高温で焼成する製造プロセスを経るため大量のCO2を排出する。現状、建設産業で排出されるCO2量は約5%を占め,地球温暖化やそれに伴う災害の甚大化へ少なからず負の影響を与えている。このような環境保全に関する社会的背景から,セメントの使用量を削減する一つの方策として,高炉スラグをコンクリート用混和材として大量使用し,高炉セメントC種としてセメントを利用することが挙げられる.そこでこの調査では、高炉セメントC種の実用に向け,高炉スラグを多量に含む結合材であっても通常のコンクリートに比べ,同等以上の性能を有するか否かをXRD及びモルタル強度試験を用いて調査・考察するとともに,同セメントを用いたコンクリート中に埋設した鉄筋の腐食状態について電気化学的測定により調査を実施する.